試験監督体験記
そもそも僕が英語検定の試験監督のバイトに目を向けたのは、
その英検の二日前に大学の掲示板にあった英検の求人広告がきっかけで、
それには「予定よりもう一人多く募ることになった」ってのが強調してあったのですね。
つまり「急募」ってやつです。
で、僕は丁度本職のほうもお休みしていたし、お金のない僕にはまぁ一日くらいいいかな?
と思い、友人と相談しまくった後、ついにセンターに行って志願してきた、と言うわけなのでした。
ここで、広告に描いてある以外にも条件があるのかなーと思っていろいろ訪ねてみたのですが、
年齢やキャリアなどは特に関係無いようだったのでそのまま受け入れてもらえました。
ただし、
・(男性は)ネクタイスーツ姿
・当日、印鑑とケータイを持ってくる
という持ち物や服装の条件がありました。
わー、スーツなんか入学式の時以来だよ〜と、その翌日ネクタイの結び方を
教えてもらったわけだったのですが、なんとか思い出せたので取りあえず安心(笑)
そして1月26日日曜日、当日の朝を迎えます。
<6時30分 いつもより早い朝>
6時に目覚し時計を、更に10分後にはケータイの「子供の落書き帳」を
セットしていたにも関わらず、布団を出たのは6時30分。
低血圧って辛いですね。
だけど当時一番の敵は、睡魔より自分の「ステータス異常」でした。
風邪ですよ、カゼ。
こんな頭が思い状態で試験監督なんか務まるのかと少々不安でしたが、
乗りかかった船を降りるわけには行きません。
っていうか乗りかかるも何も試験監督なぞドタキャンなんか出来ません。
というわけで、ものすごいローペースで身支度をします。
<7時10分 思いがけないトラブル>
家を出ました。
10分後、駅前のミスドに到着、そのまま朝ご飯。
頼んだのはチョコファッションとコーヒーロールと、フラペレッソモカ。
そう、このフラペレッソを注文したのが全ての始まりだったんだよなー…
ミスドは朝は「モーニングセット」ってのをやってて、
ドーナツと一緒にこれを注文するとかなり安くなるんですよ。
で、いつものようにそのモカをオーダーしたわけなんですが、
「少々お時間がかかってしまいますがよろしいでしょうか?」と言われました。
「どんくらいかかりますかー?」と聞いても戸惑っていたので、
「35分の電車に間に合えばいいですよ。」とだけ言ってウエイティングカード持ちに。
でも素でコーヒーロールとかを食べてもあんまりインパクト無いんですよねー。
で、ホントに遅れてフラペレッソが登場。
こりゃ途中から電車の中で飲むことになりそうだと、ストローを口の中に入れたのですが、
手が滑って…
ぎゃー!!
背広がああああああああああ!!
で、あわてて
「す、すいませーん!タオルを持ってきてもらえませんかー!!?」
と、さっきの人に大声でお願いしたのですが、
なんか返事を聞く限りでは結構のんきに構えてやがる。
10秒たってもまだ来ない。
20秒たってもまだ来ない。
30秒たってもまだ出て来ない!
どんどんどんどんスーツにクリームとシロップが浸透していきます。
早くしてくれー!
っていうかとても冷たい。
そしてアレから40秒くらい後、やっとカウンターからさっきの人が登場。
随分遅いなぁと思ったらその人、
タオルのほかにコーヒーのデカンタを片手に持ってやがる。
そして僕より先に近くの席へ。
いや、定期的にコーヒーのお代わりを伺いに回るって言う
マニュアルがあるのは僕も十分知ってますよ?
でもいくらなんでも非常事態の客をバカにしてませんか?
だっからあの店はキライなんだよなぁ。
場所的に便利だから寄っちゃうのは仕方ないんだけどさー。
で、ようやくタオルが届き、さらに僕の横にいた初老のお客さんに
ティッシュを貰って、なんとか助かったわけです。(おばちゃん、ありがとう!)
で、店員さんのほうは「新しいのをすぐにお作り致しますので…」と優しいながらも
全然すぐではない時間に作り始めてくれたのですが、
「もう電車が出てしまうので、夕方取りに来ます。」と伝言して、駅に向かいました。
すごく長い20分間でした。
<7時35分 会場へ>
電車とうちゃくー。
今日は行き先が大学ではなく高校(試験会場)なのでまたいつもとは違う感じがします。
10分後、あっという間に会場最寄駅に到着。
そのまま5分ほど歩いて行きました。
言われている集合時間は8時です。
<8時00分 試験関係者の集合>
時間前に高校に到着。
試験監督者としての仕事を始める前に、一同会議室に集まってミーティングを行います。
そして、マニュアルや名札を渡され、自分お仕事の役割分担を知らされるわけなのですね。
で、僕が分担することになったのは…
午前:会場案内・連絡
午後:駐車場整理
…あれ?
「試験監督」って、試験が行われる教室で試験を見守ることが仕事なんじゃないのー!?
やーん!
というのも、僕は急募による飛び込み参加だったので、あくまで余り役だったようなのですね。
だから試験監督と言っても、全員が教室に行くわけではないようなのです。
チョット残念。
…で、ぼちぼち会場案内のマニュアルページを読み始めようと思ったのですが、
そのころ、指導班の先生方が少々混乱しておりました。
というのも、試験監督の分担にいるべき人が一人、無断欠席をしていたみたいなんです。
他の試験監督者とのコネも無いみたいなんでこれではテストを始めることが出来ません。
それで皆さん少々困惑気味だったのです。
ところが、いきなり…
「えーっと、…この中にneo-山の手さんはいらっしゃいませんかー?」
と言われました。
えー、なんだろー?と思いながら、とにかく「はーい!」と返事をしたところ、
あの時は思っても見なかったことを言われてしまいました。
「えっとですねー、今日来る予定だったHさんがチョット今いないみたいなんでー、
代わりに教室のほうで試験監督をやってもらえますかー?」
ワーイ!
<8時30分 準備開始>
というわけで、急遽教室係に方向転換。
午前は準一級の教室監督にあたりました。
そして、名札に名前を書きました。
名札はこんなかんじです。
く〜、かっくいい。
他にも沢山の試験監督や先輩がいる中、なんで僕の名前が呼ばれたのかはわかりません。
でも、役柄が急遽変更になった僕はあわてて監視班と同じ準備作業に取り掛かります。
例えば、英検の案内関係の紙を黒板や入り口に掲示したり、教室の電気をつけたり。
あと、黒板にマニュアルに書いてある文面を書くことも仕事でした。
実際には黒板の大きさの都合で細かい部分を変えましたが、主にはこんな感じです。
準一級
受験番号 No.○○○○○○○〜No.○○○○○○○
筆記試験 10:00〜11:30
リスニングテスト 11:32〜11:53
・受験者は入室順に、前の列から着席してください。
・受付通知表・一時受験票を机の右上に置いてください。
・問題用紙は試験開始まで開かないでください。
・携帯電話・ポケットベル等の電源は切ってください。時計としての使用も禁止します。
・校内は禁煙です。
以上の作業が終わったら、再び本部に戻ります。
でも早い受験者がもう教室に入ってきてるというね!
本部に戻ったら、大型のカセットプレイヤーと問題用紙、解答用紙などを渡されます。
<9時15分 試験開始>
試験は10時からですが、まだ仕事はあります。
取りあえず、荷物を持って教室に向かうと、もうかなりの人が集まってました。
準一級だけに殆ど僕より年上な人たちばかりです。
うーん、この人たちの監視をするのか〜とか思いつつ、
鬼のneoやま、マニュアルどおりの仕事を開始しました。
試験30分前に、口頭で「この教室は準一級です、確認してください〜」等といいます。
そして、電車の車掌が切符を拝見するように、一人一人の受験票を見て回るんですね。
でもねー、これ、やってみて思ったことなんですが、
写真と本人を短時間で照合するのはある意味不可能に近いです。
みーんな全然違うじゃん!ってな感じで(笑)
特に女性は髪型とかをフツーに変えちゃうとフツーにわかりません。
だから、意外とおろそかになってしまいやすい作業かもしれませんね、これ。
ある程度の作業が終わったら参考書などと閉じてもらい、問題用紙と解答用紙を配ります。
15分前に本部からテープを流すように指令が入り、指令を実行します。
「文部科学省認定、平成14年度、第三回…」と言った感じで説明のテープが流れます。
奥の席の人にもちゃんとテープを聞き取れるか、あるいは近くの席の人に
逆にうるさすぎないかをチェックするのも仕事のうちですね。
6分ほどのテープを流した後、これはマニュアルには無かったのですが、念のために
「試験開始後の途中退室は認められないのでトイレは今のウチに行っておいてくださーい。」
って言ったら、みんな一斉にトイレに向かってました(爆)
退室禁止だって事はテープでも流れてるし、皆さん十分承知なはずの事なんですが、
改めて口で言われるとみんな心配しちゃうんですよね。
そしてアナウンスと共にいよいよ試験開始です。
皆さんもくもくと試験中。
一方で僕は試験監督と言いながらも、正直ほとんど何もすることがありません。
準一級の試験時間は約2時間。
たまに監視もしなきゃいけないし、絶対に寝てはいけません。
新聞などを読むことも禁止されてます。勿論ケータイも。
(ケータイは緊急連絡時に使うのでウチらは電源は切れないんですよ。)
これはとてもしんどいです。
昨日、多めに寝といて大正解でしたよ。
でもやっぱりひまなことには変わりないというね。
なので手帳にロールちゃんとか描いてました(汗)
皆さん真剣に解答してます。
本来なら僕もその中の一人であってもおかしくないわけなんですが、
逆の立場ってのも結構勉強になりますね。
僕の場合、時計を見ようと顔を上げると、よく試験官と目があうのですが、
やはり今回もよく僕と目が合う受験者がいたわけでして(笑)
リスニングも終わり、しけんしゅーりょー!
解答用紙を集めて、枚数を確認します。
人数と枚数が一致したら皆さんを解散させることが出来ます。
おつかれさまでした〜。
そして、落し物が無いかを確認して、黒板を一部書き直して、カセットなどを持って退室です。
「禁煙」の「煙」と言う文字をおもいっきし間違っていたのに気付いたのも、このときでした(爆)
<12:05 ランチタイム>
連絡係の友人と合流。
「おお、お疲れ様〜」
「お疲れ〜」
って感じで。
因みに連絡係ってのは試験中廊下にいる人たちの事ですね。
急病人やどうしてもトイレに行きたくなった人は、彼らの同行のもと目的地まで向かいます。
他にもテープの調子具合を外から伺ったりと、室内の人にも嬉しい監督者です。
さて、いよいよ昼食たーいむ!
どうせウチらは雇われの身だし、弁当なんかたいしたこと無いんだろうなぁ…と思ってたら
僕の大好きな豈利乎の弁当!
しかも烏龍茶と味噌汁とアルファベットチョコつきというね!
わーい。
英検を侮ってました。
<12時45分 午後の作業開始>
さて、午後は3級の教室の試験監督です。
明らかに年齢層は低くなるんだろうなぁと思いながら教室に入ったら、
まぁ賑やかなこと。
中学生と少数の高校生だけですね。みんな制服だし。
でも、一人だけ浮いてる人っているんですよね。
おそらく、学校のほうで「英検には学制服で行くように!」って言われてたのに、
一人だけ私服で現れてみんなして笑ってるんですよ。
生徒:「すいませーん、制服じゃないとダメですか?(汗)」
neo:「大丈夫だよ。」
というと、ほっと一安心って感じで席についてました。
昔の俺そっくりです。
賑やかなクラスっていいですね。
neo:「えーっと、みなさんこんにちは…」
男子:「こんちわー!」
neo:「本日試験監督をすることになりましたneoやまです、宜しくお願いします。」
男子:「よーしくおねがいしまーす!」
と、かなりイイカンジでした。
しばらくしてから、「これから受験票を見て回ります」みたいな事を言うと
いよいよみんなシーンとなって、参考書とかをしまいだしました。
何気にみんな緊張してるのかな?
でもまだ時間はあったので、「参考書はまだ開いていても大丈夫ですよ〜」って言ってみたところ、
みんな一斉に開いてました(爆)
かわいいですね。
試験は13時30分に開始。
試験時間は準一級ほど長くはありませんが、やはり基本的にはヒマなんですよね。
なので、みんなと一緒に試験問題を解いてたりしました(爆)
リスニングとかも面白かったです。。
あ〜昔の俺はこれにひっかかったんだなーとか。
14時41分、試験終了です。
あとは黒板を消したり、朝に貼り付けた紙を剥がしたり、
忘れ物が無いかなどをチェックして、本部に帰りました。
<15時00分 仕事終了!>
僕の仕事はこれで終了です。
あとは一級監督者などが仕事を終えるのを待つだけです。
ふぅ、つかれたー!
何が一番疲れたって、何もすることが無い試験中ですね(笑)
今度、僕が会場に向かうのは、またいつものように受験生としてでしょう。
でも、このアルバイトをやってみて思ったこと:
「受験生をやる時よりも、監督をやる時のほうが緊張した」
ってことでしょうか(爆)
まぁ同じ人間ですからね、あまりいじめないでくださいね(笑)
それと、もうひとつ思ったのが、「遅刻者が多い」って事です。
バカみたいに遅れない限り失権にはなりませんが、他の受験生や監督者に
迷惑がかかりますので、時間には余裕を持って会場に臨みましょう!
おつかれさまでした〜
…あ、帰り際にちゃんとフラペレッソも貰って帰りましたよ。
本日の日当:¥7000-
「戻ります」